カリフォルニアスタイルの起源と変遷

2024.10.18

カリフォルニアスタイルは、アメリカ西海岸のゆったりとしたライフスタイルと、美しい自然を取り入れたデザインが特徴的な建築・インテリアのスタイル。空、海、風、そして心地よい日差しが感じられる環境を愛する人々にとって、このスタイルはまさに理想の住まいを体現していると言える。

田原市の「常春」と称される温暖な気候や、ビーチから徒歩わずか5分という贅沢なロケーションが揃うLaSea -THE SURFTOWN TAHARA-では、立地に合ったデザインとしてカリフォルニアスタイルを採用し、海を愛する人たちに寄り添った理想のサーフタウンを提案している。

今回は、カリフォルニアスタイルを紐解いていく。

カリフォルニアスタイルが生まれた環境

カリフォルニアスタイルが生まれたカリフォルニア州は、アメリカ西海岸に広がる多彩な魅力を持つ州だ。ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴといった大都市が並び、シリコンバレーは世界経済を牽引する中心地として知られている。豊かな農業地帯がある一方で砂漠地帯がり、多様な地形と気候が息づく場所でもある。ビーチにはサーファーやスケーターが集まり、カリフォルニア独自のストリートカルチャーが根付いている。音楽の発祥地として数々のジャンルが生まれ、ハリウッドはエンターテインメントの中心地として世界中から注目を集め続けている。スペイン植民地としての歴史、移民の多さもあり、この多様性こそが、カリフォルニアを常に新鮮で魅力的な場所にしている。

カリフォルニアスタイルの起源と変遷

1900~1920年代はスペイン植民地時代の影響を受けたミッションリバイバル様式や、地中海風のデザイン(赤茶色の瓦屋根や白い漆喰の壁、教会のデザインを取り入れた大きなアーチ型の窓など)が特徴であった。現在でもこの様式を踏襲した建物は多く、カリフォルニアスタイルの礎を築いた。

1920~30年代に入るとカリフォルニア州では急速な人口増加と都市化が進み、住宅や家具の需要が急増した。この時期、ヨーロッパから移住してきたデザイナーたちが新たなデザインの潮流をカリフォルニアにもたらし、カリフォルニアスタイルは大きな発展を遂げることになる。モダニズム建築を代表するR・M・シンドラーやリチャード・ノイトラ、インダストリアルデザイナーのケム・ウェーバーなどが代表だ。彼らの斬新なデザインとカリフォルニア西海岸の文化が融合し、カリフォルニアスタイルの源流が確立された。

source: Library of Congres

第二次世界大戦後の1950年代、軍用技術を転用した新たな素材や技術とモダニズムが結びつき、チャールズ & レイ・イームズに代表されるミッドセンチュリー・モダンなデザインが登場した。シンプルで機能性が高く、自然素材を使用したインテリアはカルフォルニアのアクティブなライフスタイルに調和し、相性の良い住宅デザインとして取り入れる人が増えた。

Photo by Peter Thomas (https://unsplash.com/ja/@lifeof_peter_)


1960年代以降、カリフォルニアスタイルはさらに多様化し、ビーチカルチャーやサーフィン文化の影響を受けたカジュアルでリラックスしたデザインが取り入れられるようになった。これにより、カリフォルニアスタイルは自由で開放的なライフスタイルを象徴するものとして認識されるようになった。

カリフォルニアスタイルの特徴

代表的な特徴には下記6項目があげられる。

1.広い窓やガラス壁                                      自然光を最大限に取り入れ、外の景色と調和させる。これにより、明るく開放的な空間が生まれる。

2.屋内外の一体化                                      屋内と屋外の境界を曖昧にし、屋内外の一体化を図る。具体的にはパティオやデッキ、カバードポーチなどを配置する。

3.自然素材の多用                                      木材や石などの周囲の自然環境と調和する素材を多用。屋内外の一体化にも繋がる。

4.明るい色使い                                      白、鮮やかな青やピンク、黄色、ターコイズ色など、明るい色使いが多い。

5. 平屋建てや低層住宅                                   敷地を広く使った、水平に広がる開放的なデザイン。それを強調する外壁仕上げ。

6.シンプルで機能的なデザイン                                モダニズムの影響により、機能性を重視し、直線的で幾何学的なデザインが多い。

カリフォルニアスタイルとLaSea -THE SURFTOWN TAHARA-

LaSea -THE SURFTOWN TAHARA-は、美しい海岸線を望むビーチフロントのロケーションにある。太平洋ロングビーチの雄大な地形を活かし、海のある風景と調和するデザイン性の高い住宅で整備される、海外のサーフタウンを思わせるようなまちなみに統一されるエリア。

青い空に映える白い壁、緑豊かな芝生、趣のあるパームツリーなどが特徴のカリフォルニアスタイルは、温暖な気候で「常春」とも称される田原市に自然に溶け込む。「多様なカルチャーやライフスタイルが交錯する土壌で洗練されたカリフォルニアスタイル」を取り入れたLaSea -THE SURFTOWN TAHARA-が、海を愛する人々が求める理想の暮らしや新たな交流を実現する。