自然に囲まれ、「生きてる」と実感する毎日

2024.04.24

豊橋市内で看護師として働く田邊 由美さんは、絶好のサーフスポットに程近い自宅で、自然に囲まれた毎日を送っている。「田原市での暮らしは、毎日変化があって、生きてるって感じがするんです」と語る彼女は、乗りたい時に波に乗り、自分の手で野菜や果物を育てる生活をそう表現する。

思い立ったら波に乗れる環境に、移住を即決

田邊さんが田原市に移住したのは、約7年前の2017年。当時からサーフィンに熱中していて、千葉や南伊豆、バリなど、海がある地への移住を検討していた。そんな中、サーフィン友だちに進められて出会ったのが、今の土地だった。

「見に行ったら、サーフポイントまで徒歩5分の立地で。もう、一目ぼれですね。それまで5~6年近くいろんな移住先を検討していましたが、即決でした」
海への近さもさることながら、田原市のサーフポイントの多さや砂の質、観光シーズンに左右されない点など、心置きなくサーフィンができる環境に惹かれたという。

「以前名古屋に住んでいた時は、夜中や早朝に家を出て海まで行っていました。移動だけで負担がかかるし、帰りの時間も気にしなきゃいけない……今は、良さそうだなと思ったらすぐ海に行ける。やっぱり、いい波がきたら乗りたいじゃないですか」

貸し切り状態で乗れるポイントもいくつかあると言い、まさに ”生活の中にサーフィンがある” 環境だ。

自分の手で育てた野菜を、丁寧にいただく

昨年の秋には、900坪近くある農地を購入。新しく果樹園をスタートさせるなど、田邊さんの挑戦は止まらない。

「今の家に住むようになって、野菜を育て始めました。野菜は子どもみたいなもので、予想通りにいかないし、毎日変化があるんです。独学で南国のフルーツもハウス栽培していて、日々実験ですね」

野菜を育てるようになってから、食への意識も大幅に変わったという。

「せっかく育てた野菜や果物だから、皮までくまなく食べようと思って。こだわって料理するようになりました。仕事終わりでも、自家製ピザを焼いたり、自分で育てた果物でデザートを作ったり。便利なものよりも、なるべく自然のものを使いたいと思うようになりました。前の生活とは全然違いますね」

あたたかな交流がある、心地いい暮らし

移住前、マンションの上層階に住んでいた田邊さんは、”地面が近い生活” の心地よさを実感していると話す。休みの日は、畑やハウスをチェックした後、目の前のサーフポイントで旦那さんと一緒に波に乗るのがルーティン。

また、飼っている烏骨鶏の小屋をDIYするなど、自分の手で何かをつくることが自然になってきているそう。

実際に田原市に移住してみて感じたことは?

「移住というと、地元の人との関係性について不安に思う人も多いと思います。ただ私の近所は良い人ばかりで、程よい距離感で関わっています。ふと気付いたら、玄関先に野菜が置いてあるみたいな、あったかい交流が多いですね」

「そういったエリアごとの雰囲気や治安など、住んでみないとわからない部分は、たはら暮らし定住・移住サポーターに聞いてみるのもおすすめです」

生活面では、スーパーは車で約3分、病院も基本的に揃っており困ることはないそう。

釣りも、家庭菜園も。のびのびできる環境

最後に、移住を検討している人へメッセージを送るなら? と聞くと、「まったりした暮らしをしたい方はぜひ!」と明るく答えた田邊さん。サーフィンはもちろん、移住を機に家庭菜園や釣りを趣味にする人も多いという。

「田原市は何といってもきれいな海が近くて、空気もおいしい。私も移住してすぐ、趣味で海釣りをしていました。ひらめが釣れて、初心者でも楽しめますよ。豊川用水のきれいな水があるので、野菜を育てる人も多いです」
自然と共に、好きなことを穏やかに楽しむ毎日。そんな暮らしがもたらす幸せが、田邊さんの表情から伝わってくる。